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理学療法士の有給休暇消化について考える

理学療法士の有給休暇消化について考える

有給休暇の取りやすさは業界によって差がありますが、理学療法士の場合はどうでしょうか?

結論を言うと場所によって変わるということなのですが、どういう項目が関係しているのかをまとめてみました。

普段の業務量によるもの

業務量が多ければ仕事を休んでもリカバリーが利かないため、休みが取れない。

業務量の多さは働く本人の体力的な余裕にも直結し、休んで別の日に全ての仕事を回す必要がある。

業務量に余裕があり休んだ分を他の日に振り分けられる場合もある。

最も良くない業務量というものがある。それは一人の理学療法士が抜けたら回らなくなる状態。

有給休暇を取るどころの話ではなくなるので、そうなる前に人員補充の判断が素早くできる会社でないのであれば有給休暇の取得は厳しい。

まずは働いている会社の業務量と余裕の有無を把握しよう。

人間関係によるもの

会社が先導して有給休暇の取得に関わらない場合は、自分の仕事を別の理学療法士にお願いする必要がある。

人間なので合う合わないといった感情が沸くこともある。

仲の良い理学療法士の場合は仕事を共有することができるので個人間のやりとりだけで有給休暇が取れるなんてこともある。

逆に仲の良くない理学療法士の場合、リハ内容に突っ込まれるなど不利益を受けるリスクも多く絶対に仕事を共有させない人もいる。(前職のステーションはこれ)

この場合だと、会社のルールとして仕事の共有をさせる仕組みにするしかない。

よくあるのが職員が一斉に指定した休暇を取るパターン。

前職の場合だとお盆や年末年始の大型連休に有給を充てる方法(計画年休)が導入されていたが、労使的にはOKらしい・・・。

このあたりも就職する時に説明があるので有給休暇の取りやすさの基準として見ておいてほしい。

会社の協力はあるか?

有給休暇消化の意識が高い会社だと管理者に『社員に有給休暇を取得させてください』と、有給休暇取得を指示させるところもある。

そうすると管理者は部下が有給休暇が取れるように手配してくれるところもある。

会社のルールで有給休暇消化を勧められるのは非常にありがたいですが、多いのは規模の大きい会社の印象です。

ちなみに前職は『有給取りたかったら自分で調整してね』というシステムだったので取るも取らぬも自由。※法改正により年間で5日の取得義務があったが私は病欠で消化した。

病欠以外で計画的に取得するのはきつい。

個人の心の強さ

有給休暇取得は労働者の権利なのでしっかりと主張していけばよい。

このように言われても堂々と取得ができないのが悲しい。

中には色んな理由を用意してお休みをもらうパターンが多いけれど、理由も特に指定はないので堂々と取っても良いのである。

有給休暇取得のルールは国の定めているものもあり、査定や評価を下げるのに有給休暇取得を理由にしてはならないとある。

こういった法律も知っておくことでハードルは下げることもできる。