ココロノート処方箋

朝の不安に潰されそうなときの独り言習慣|科学的根拠で脳を安心させる

朝の不安に潰されそうなときの独り言習慣|科学的根拠で脳を安心させる

朝起きた瞬間から「今日もうまくいかないかも…」って不安で胸が重くなる。どうしたらいいか分からない。
そんなとき、「朝の独り言(セルフトーク)」が脳と体を落ち着かせるスイッチになる。科学的にも効果が認められている方法だから、今日から実践できるよ。

なぜ朝は不安が高まりやすい?そして「言葉」で救われる理由

朝起きた直後は、体の覚醒がまだ整っておらず、ストレス反応が過敏になりやすい。特に「これからの仕事」「人間関係」「成果へのプレッシャー」などが脳内にちらつくと、ネガティブ思考→不安→緊張の連鎖に。
そこでおすすめなのが「セルフトーク(自分との声のやりとり)」。

参考記事でも、自分への声かけ(セルフトーク)が不安や自己批判を和らげる効果があると紹介されている:
朝の不安を抑えるセルフトークの重要性(東洋経済オンライン)

筆者の体験:朝の車に乗ると不安になる

僕の場合、朝の車移動が一番不安になります。
仕事で前日言われたこと今日やらなきゃいけないことが頭をよぎり、胸がざわざわ…。
でも、仕事中や帰りの運転ではほとんど不安が出ません。朝はまだ体と脳が目覚めきっておらず、考え事のスペースができてしまうからです。

そこで僕は「やさしい独り言+呼吸+小さな行動」のルーティンを作りました。さらにセルフトークのバリエーションを増やすことで、その日の気分や状況に合わせて選べるようにしています。

今日から使える「朝の独り言テンプレート」

① 不安を“事実レベル”に戻す言葉

  • 「これはただの不安。現実の事実じゃない。」
  • 「朝の脳はまだ目覚めたばかり。評価は後でやる。」
  • 「今の不安は朝だけのもの。まだ何も始まっていない。」

② “次の小さな行動” に意識を向ける言葉

  • 「まずコーヒーを淹れよう。」
  • 「そのあと歯を磨こう。朝はそれだけでOK。」
  • 「座席やミラーを整えるだけで大丈夫。」

③ 昨日の“いいこと・頑張れたこと”を思い出す言葉

  • 「昨日の○○、ちゃんとやれてた。今日はその延長。」
  • 「小さな前進も大切な経験値。」
  • 「昨日もちゃんとやれた。今日も大丈夫。」

④ 不安を受け止める・自分を励ます言葉

  • 「今の気持ちを認めてあげよう。」
  • 「不安があっても、自分は安全に運転できる。」
  • 「少しずつ動けば大丈夫。」

朝の車移動前ルーティン(筆者の実体験)

ステップ筆者のやさしい独り言・行動例目的
① 呼吸で落ち着く「深呼吸しよう。2秒吸って4秒吐く」
心の中で「大丈夫、大丈夫」とつぶやく
体と脳に安心信号を送る
② やさしいセルフトーク(バリエーション)「今の不安は朝だけのもの。まだ何も起きていない」
「少しずつ動けば大丈夫」
「座席やミラーを整えるだけでOK」
「昨日もちゃんとやれた。今日も大丈夫」
「小さな前進でいいんだよ」
「不安があっても、自分は安全に運転できる」
不安のループを切る、安心感を作る
③ 小さな行動で安心シートベルトを締める
ミラーや座席を整える
ハンドルを握る
「今ここ」に意識を戻す
④ 移動中もセルフトーク赤信号や渋滞で止まったときも、心の中で「大丈夫、大丈夫」
呼吸を意識してリラックス
安心感を維持する

セルフトークのバリエーションを増やす方法

  • 今の不安や考えを紙に書き出す → 「漠然とした不安」を整理
  • 書いた内容に対してやさしい声かけを作る → 「今だけの不安だよ」「少しずつで大丈夫」など
  • 複数パターンを作っておく → 朝の気分や時間の余裕に合わせて選ぶ
  • 声に出して練習 → 自然に口から出ると、心に入りやすくなる

3分でできる “朝の独り言ルーティン” のやり方

  1. 起きた直後、ベッドのそばや洗面所で深呼吸(2秒吸う → 4秒吐く)
  2. 上記テンプレの中からひとつ声に出す/頭の中でつぶやく
  3. 簡単な行動をひとつだけ実行(コーヒーを淹れる・水を飲む・顔を洗うなど)
  4. 翌日も同じ時間に繰り返す(習慣化)

結論:朝の不安は、声にする言葉と小さな行動で和らぐ

  • ネガティブな思考を言葉で“事実化”:朝の漠然とした不安は脳の過剰反応によるもの。名前を与えるだけで鎮まる。
  • 小さな行動に集中する:コーヒーを淹れる、水を飲む、顔を洗う――“今やるべきこと”に意識を戻して安心させる。
  • 昨日の良いことに目を向ける:自分を肯定することで、ストレス耐性と自己信頼が高まる。

さらに深めるなら:あなたの“思考クセ修正記事”へ

もし朝の不安が仕事の指摘 → 自責 → 自己否定につながることが多いなら、
ココロノート処方箋|自責ループを止める方法 を読んでみてください。
停止ワードや思考ショートカットの書き換え方法を詳しく紹介しているので、不安だけでなく“自己責め癖”の根本改善につながります。

ABOUT ME
siratama
SIRATAMA(しらたま)です 医療従事者の理学療法士をしています。医療福祉の現場経験が沢山ありますので事業所による働き方や転職についての発信をしています。趣味のピラティスでは資格取得、メタバース分野でも体を動かす健康についても活動中です。多趣味で雑記の記事も投稿中