Contents
ふにゃオスと男らしさ?──男性性の多様化は対立ではなく共存へ
近年、VRChatやメタバース文化において注目されている「ふにゃふにゃした弱いオス(通称:ふにゃオス)」という男性像。一方で、筆者自身の理想像はドラゴンボールのブロリーのような“圧倒的に強い男”である。
この記事では、ふにゃオスの文化的背景とブロリー的男性性との対比を通じて、男性性の多様化がもたらす可能性と違和感について整理し、共存の道を探っていく。
「ふにゃオス」とは何か?
ふにゃオスとは、従来の「強く・たくましく・リードする男らしさ」から距離を取り、弱さ・やわらかさ・受け身を肯定する男性像を指す。VRChatなどの仮想空間では、このような表現を選ぶ男性が増えている。
ふにゃオスが支持される理由
- 社会的な男らしさのプレッシャーからの解放
- 弱さや共感性を持つことへの肯定
- フィクション(アニメ・ゲーム)の中性的キャラの延長線上にある親しみやすさ
一部で賛否を呼ぶ理由
- 現実逃避的・責任回避的に見られる場合がある
- 性的・キャラ的な消費対象として見られ、「おもちゃ化」されるケースも存在
- 従来の男性像(強さ・守る存在)を否定しているように映る人もいる
筆者の理想:ドラゴンボールのブロリーに見る“強き男”の美学
筆者にとっての理想の男性像は、ブロリーのような「圧倒的なフィジカルの強さ」と「孤高の存在感」を持つキャラクターにある。
ブロリー的男性性の魅力
- 本能と力の爆発:誰にも止められない力
- 孤独と制御の葛藤:暴走する力とどう生きるか
- 守る力への変化:近年の作品では力が守る愛情へと昇華している
このような男性性は、責任を背負い、何かを守る強さとして根強く支持されている。
ふにゃオス vs ブロリー的男性性:比較と共存の視点
要素 | ふにゃオス | ブロリー型男性性 |
---|---|---|
表現スタイル | 可愛さ・弱さ・受け身 | 力強さ・本能・自己制御 |
関係性 | 共感・依存・非支配 | 守る・背負う・リーダー的 |
文化的ルーツ | 中性的キャラクター文化 | バトル漫画・少年漫画の伝統 |
社会的イメージ | 新しい・繊細・受容的 | 古典的・強い・頼れる |
重要なのは、これらが対立すべきものではなく、共に存在しうるという理解である。
結論:男性性の多様性は「選べる時代」を生み出す
筆者は「ふにゃオス」の存在を否定しない。むしろ、それが誰かにとっての“救い”であり“自己表現”であるなら、あってしかるべき姿だと考える。
その一方で、強さや責任感、誇りといった男性像に惹かれ続ける自分の理想もまた、価値ある多様性の一つだと思っている。
ふにゃオスとブロリー──それぞれの在り方が尊重され、選べる社会。それこそが本当の意味での「ジェンダーの自由」ではないだろうか。
参考文献・参考リンク
- Virtual Times「ふにゃおす文化の背景について」
- Note – ランシアミスミ「ふにゃおすの現象と意味」
- Note – Louisa Charlotte「男性性の変化とふにゃおす」
- Note – Senqflos「ふにゃおすとジェンダー表現」
- Note – モナのとりちゃん「ふにゃおすとその周辺」