ココロノート処方箋

朝、理由もなく不安になるときに「大丈夫」と声に出す理由【自分に効く言葉の力】

朝、理由もなく不安になるときに「大丈夫」と声に出す理由【自分に効く言葉の力】

はじめに

朝起きたときや、仕事に向かう途中、車の中。
なんとなく胸がざわざわして、不安でいっぱいになることがあります。
まだ何も起きていないのに、「今日なにかミスをするかもしれない」「怒られるんじゃないか」といった考えが頭の中をぐるぐる回りはじめる。

ぼくはそんなとき、「大丈夫」と声に出すようにしています。
ただのひと言ですが、それだけで気持ちが少し落ち着いてくるからです。

この記事では、自分の体験をもとに、
なぜ「大丈夫」と言葉にすることで気持ちが落ち着くのかについて、
感じたことや調べたことをまとめてみました。

朝に感じる「漠然とした不安」

ぼくが不安を感じやすいのは、仕事が始まる前です。
とくに、朝起きた瞬間や、通勤中の電車の中。
会社に着いてしまえば案外落ち着くんですが、それまでがつらい。

  • 「今日は何か不備があるかもしれない」
  • 「上司に何か言われるかも」
  • 「前のミスが原因で問題が起きるんじゃないか」

そういう不安が、まだ起きてもいないのに、心の中でどんどんふくらんでいきます。
そのせいで、思考はどんどんネガティブに偏っていくし、胸も苦しくなる。
息が浅くなって、体全体がピリピリしている感じ。

小さな不安で済む日もあれば、「今日は本当に無理かも」と思うくらいしんどい日もあります。

そんなときに、ぼくは「大丈夫」と声に出す

不安が強いとき、ぼくはあえて声に出して「大丈夫」と言うようにしています。

最初は半分やけくそでした。

  • 「なんとかなるやろ!」と関西人っぽく明るく言ってみたり、
  • 洋画の登場人物がロザリオを抱えて祈るように「だいじょうぶ……」と小さくつぶやいたり。

言い方やテンションは日によってバラバラです。
でも、言葉にして外に出すだけで、ほんの少しだけ気持ちが軽くなる。
それが意外と効くんです。

なぜ「大丈夫」と言うと落ち着くのか?

声に出すことで安心できるのには、ちゃんと理由があるようです。
自分の経験を通して、次のような効果があると感じています。

1. 考えに区切りがつく(メタ認知)

不安なときって、頭の中でずっと考えごとが止まりません。
「どうしよう」「失敗したらどうしよう」――と、考えがループし続けます。

そんな中で「大丈夫」と言葉にすると、
そのループにいったん区切りを入れることができるようになります。

「あ、自分はいま不安になってるんだ」と気づく瞬間。
それがあるだけで、心の中に少し余白が生まれます。

2. 自分の言葉で安心できる(セルフトーク・自己暗示)

「大丈夫」と声に出すのは、自分自身に向けたメッセージです。
これはセルフトークと呼ばれ、自分で自分に言葉をかける行為です。

何度かくり返しているうちに、脳が「本当に大丈夫なのかもしれない」と感じてくる。
これは自己暗示とも呼ばれ、ちゃんと心理的な効果があります。

ポイントは、「他人から言われる」のではなく、自分の声で自分に言うこと
その信頼感が、知らないうちに心を支えてくれます。

3. 呼吸が整って体がゆるむ(副交感神経)

声を出すには、呼吸が必要です。
「だいじょうぶ……」とゆっくり言うと、自然と呼吸も深くなります。

ぼくは不安なとき、胸が苦しくなることがよくあります。
でも声を出すことで、少し呼吸が整い、体もゆるんでくる感覚があります。

これは副交感神経がはたらき、体がリラックスモードに切り替わるためです。
気持ちだけじゃなく、体の状態も落ち着いてくるのは大きなポイントです。

4. 「今この瞬間」に意識が戻る(マインドフルネス)

不安なときって、「これから起きるかもしれないこと」ばかり考えています。
でも、「大丈夫」と声を出すと、自分の声や息づかい、口の動きなどに意識が向きます。

それによって、ほんの少しでも今この瞬間に戻ってこられるんです。
こういう意識の持ち方をマインドフルネスといいます。

不安が走り出す前に、今ここに立ち戻る。
その感覚が、心の暴走をゆるやかに止めてくれます。

ぼくがよく使う安心ワードとルーティン

「大丈夫」以外にも、ぼくはこんな言葉をよく使います:

  • 「僕は悪くない」
  • 「僕は頑張ってる」
  • 「僕は優秀だ」
  • 「やればできる」

それに深呼吸
ゆっくり息を吐くだけで、ほんの少し安心できます。
何か特別な方法じゃなくても、毎朝使える心のお守りのようなものです。

おわりに:不安はなくせなくても、向き合える

不安を完全になくすことは、たぶんできません。
でも、「不安とどう付き合うか」は選べると思っています。

ぼくはこれからも、調子が悪い朝や苦しい通勤時間に、
小さくでも「大丈夫」と声に出していこうと思います。
たったひと言でも、それがあるだけで、前に進める気がするから。

あなたにとっての「大丈夫」を見つけよう

もし似たような不安を感じている人がいたら、
自分にとってしっくりくる言葉を、ぜひ見つけてみてください。

声に出すのが恥ずかしければ、心の中でもかまいません。
小さな言葉が、あなたの朝を支えてくれるかもしれません。

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  • 「不安に効くセルフトーク集」や「呼吸法のまとめ」など、興味があれば今後記事にします。
ABOUT ME
siratama
SIRATAMA(しらたま)です 医療従事者の理学療法士をしています。医療福祉の現場経験が沢山ありますので事業所による働き方や転職についての発信をしています。趣味のピラティスでは資格取得、メタバース分野でも体を動かす健康についても活動中です。多趣味で雑記の記事も投稿中