理学療法士に「指名制度」は必要か?
~指名される喜びと現場での葛藤をリアルに語る~
こんにちは。理学療法士のしらたまです。
「もっとあの人にリハビリしてほしい」
そんな声をもらうと、少し誇らしくなりますよね。
でも同時に、「指名がもらえる人、もらえない人」「一部の人に負荷が集中する現実」も見えてきます。
この記事では、理学療法士として複数の現場を経験してきた私が、“指名制度”のメリット・デメリットについて、リアルな現場目線で掘り下げていきます。
特にこんな人に読んでほしいです:
- 理学療法士・作業療法士・トレーナーとして働いている
- 指名制度を導入すべきか悩んでいる事業者・管理者
- 「なんであの人ばかり人気なの?」と感じたことがある
指名制度の導入で、現場はどう変わるのか?
結論:導入には慎重な設計が必要
「指名」はスタッフのやる気やスキル向上に繋がりますが、導入方法によっては現場のバランスを崩します。
なぜなら「差」が生まれるから
私自身、訪問・デイケア・診療所など複数の現場で働いてきましたが、指名のある現場では以下のような問題が見られました。
- 一部のスタッフに業務が偏る
- 「誰が人気か」ばかりが注目される
- 給料や評価に差が出ることへの不満
実際、「○○さんがいい、□□さんはやめて」といった声が出ると、現場全体の空気がピリつくこともあります。
でも、少人数制での導入なら可能性はある
完全否定ではありません。
もし、職員数が少なく、お互いが信頼し合えているチームなら、「指名=自信・技術・専門性の証明」として、前向きに活かすことができます。
「自分の強みを活かしてもっと喜ばれたい」
「得意分野を持ち、選ばれる理学療法士になりたい」
このような思いがあるなら、指名制度はスキルアップとキャリア設計にプラスになるでしょう。
実際に指名をもらった体験談
私は副業でパーソナルトレーニングを行っていた時、「しらたまさん指名でお願いします」というご依頼を多くいただきました。
最初は嬉しさでいっぱいでしたが、
- 自分が忙しくなる一方で、他者の治療機会を奪ってしまう
- 指名されない人の自己肯定感が下がる
そんな現実にも直面し、「指名は嬉しいけど、長期的に見るとシェアを奪う行為」という気づきを得ました。
結論:現場に合わせた制度設計がカギ
指名制度を取り入れるなら、次のような配慮が必要です。
- 評価制度とセットで導入する(例:指名回数に応じたインセンティブ)
- 指名されない人へのフォローアップ体制を整える
- 「成長のための差」であるという文化をつくる
指名制度は、スタッフの成長にも、患者さんの満足度向上にもつながる「可能性のあるツール」です。
でも、導入の仕方を誤ると「職場の格差と不協和音」につながりかねません。
まとめ:指名制度とどう向き合うか?
- 指名制度は職員のモチベーションとスキル向上に有効
- 導入には「業務量の偏り」や「評価制度」の整備が必要
- 現場の雰囲気と人数バランスを見て判断する
- 「選ばれること=孤立」にならないための配慮も重要
あなたは、どんなリハビリ職でありたいですか?
「指名されること」に一喜一憂するのではなく、「信頼され続けること」に軸を置く働き方を、私はこれからも目指していきたいと思います。