転職

医療系転職ではインターン制度が無くても提案すべき理由

医療系の転職は近年盛んになってきていますが、一方で企業側がインターン制度を用意していない場合が多いのが現状です。 実際の業務を体験できない中で、理想と現実のギャップから離職に至るケースも少なくありません。 本記事では、医療系の転職活動においてインターンシップの活用が重要である理由を、筆者の体験も交えてご紹介します。

医療系の転職は盛んだが、インターン制度が少ない

近年、医療分野での人手不足が深刻化し、医療系の転職市場は活発化しています。しかし、医療の現場は一般企業とは大きく異なる特性があるため、企業側がインターン制度を設けていない場合が多いのが実情です。

一般的な事務職やサービス業など、比較的イメージが湧きやすい業界とは異なり、医療の現場では具体的なイメージを持つことが難しいのが現状です。そのため、実際の業務体験がないまま、理想と現実のギャップから離職に至るケースが少なくありません。

インターン制度で業務イメージが明確になる

医療系の転職活動では、企業のホームページや説明会などで得られる情報には限界があります。実際の業務を体験できないため、イメージしづらい分野だと言えるでしょう。

そこで、インターン制度を活用することで、1日でも職場の雰囲気や仕事の内容を体感することができます。単に座学で学ぶのではなく、医療現場での生の経験を積むことで、より具体的なイメージを持てるようになります。

その結果、理想と現実のズレを事前に把握できるため、転職後の離職リスクを大幅に下げることができるのです。

筆者の体験談

私も以前、医療系の転職を検討していた際に、インターン制度の重要性を実感しました。

ある病院の人事担当者に直接、1日のインターンシップを受けさせてほしいと申し出たところ、快く承諾してくれました。実際に職場の雰囲気を感じ、上司候補の方と意見交換やコミュニケーションを取ることができ、とても有意義な体験となりました。

その後、私はその病院から内定をいただくことができました。人事担当者から事後に聞いたところ、インターンシップ中の姿勢や熱意が高く評価されたのが決め手となったようです。

まとめ

医療系の転職市場は活発化していますが、一方でインターン制度が少ないのが現状です。
これは、医療現場の特性上、具体的なイメージを持つことが難しいためです。

医療系の離職率は非常に高く、2023年には15.4%にも上っています。これは一般企業の平均9.2%と比べ約1.7倍も高い水準です。
特に看護師の離職率が18.2%と最も高く、医療従事者全体の定着が課題になっています。

その背景には、医療の現場が一般企業とは大きく異なることから、事前のイメージと実際の仕事内容のギャップが大きいことが挙げられます。
「思っていたのと違う」といった理由で離職に至るケースが多いのが実情です。

そのため、医療系の転職活動では、インターンシップを活用することが重要です。
実際の業務を体験できるため、理想と現実の差異を事前に把握でき、離職リスクを大幅に下げることができます。

筆者の経験からも、インターン制度を活用することで、上司との対話や熱意の評価につながり、内定獲得につながった事例をお伝えしました。
医療系の転職を検討している方は、ぜひインターンシップの活用を検討してみてください。

ABOUT ME
siratama
SIRATAMA(しらたま)です 医療従事者の理学療法士をしています。医療福祉の現場経験が沢山ありますので事業所による働き方や転職についての発信をしています。趣味のピラティスでは資格取得、メタバース分野でも体を動かす健康についても活動中です。多趣味で雑記の記事も投稿中