全部リセットしたくなる時の対処法|元うつPTが語る再起のリアル
「もう何もかも消したい…」
そんな気持ちになったことはありませんか?
この記事では、理学療法士である筆者が、人間関係・SNS・仕事をすべてリセットした経験をもとに、そこからどうやって回復してきたかを綴ります。
同じように、今まさに限界を感じているあなたに、「それでも大丈夫だった人がここにいる」と伝えたい。少しだけ、心を軽くするヒントになれば嬉しいです。
なぜ人は「全部をリセットしたくなる」のか?
限界が来たとき、人は消えたくなる。
でもそれは「逃げ」ではなく、「生きるための本能」だと今なら思えます。
理由:安心できる居場所がなくなったとき
リアルの人間関係に追い詰められ、逃げ場だったゲームやSNSすらしんどくなった。
疲弊した心にとって「誰とも関わらない」ことが唯一の安らぎだった。
- 会社のパワハラで心が折れた
- 趣味のゲームすら義務に感じ始めた
- SNSでも「いいね疲れ」が蓄積していた
やがてすべてが「負担」になり、リセットボタンを押したくなる気持ちに変わっていったのです。
実例:ぼくがすべてを手放した日
「限界が来た」と感じたその日、
ぼくは仕事を辞め、ゲームアカウントを削除し、SNSを消しました。
まるで「この世界から姿を消すような感覚」。職場や家族、友人にも何も告げず県外へ。
でも、その瞬間だけは救われた。
誰からも連絡が来ない、誰にも気を使わない、そんな世界は「ほっとする場所」だったのです。
デメリットもある。でも「生き延びた事実」には意味がある
後悔と引き換えに得た“静かな救い”
- アカウントを消したことで、もう戻れない人間関係がある
- 「裏切りだったかも」と悩む夜もある
- でも、今こうして生きている
最大のメリットは、「自分を守れたこと」でした。
本当は、人の優しさに触れるのも怖かった。
でも、それ以上に「自分の限界を越えたまま笑う」ことのほうがつらかった。
『大丈夫・・・?』『大丈夫ですよ。はは・・・』
こんなのバカげている。
今取り組んでいること
それ以来、ぼくが心がけているのは以下の3つ。
- 自分も相手も全てを肯定してあげる
- 来るものは拒まない、去る者は追わない、自分も助けを求めてもいい、助けを求めなくていい。逃げてもいい
- 「本音はドライでもいい」と自分を許す
無理して人に合わせるより、まずは“自分が正直でいれる環境”を選ぶことが何より大切だと気づきました。
理学療法士が見た「心の限界」のサインとは?
ぼくは理学療法士として、リハビリの現場で多くの「身体の痛み」だけでなく「心の痛み」にも触れてきました。
うつ・パワハラ・慢性疲労——体だけじゃなく、心も限界だった
- 完全週休3日制の職場に転職したことで少しずつ回復
- 副業や地域支援で「ありがとう」をもらう体験が心の栄養に
- ピラティスで身体を整えたら、気分まで前向きに変化
身体と心はつながっている。
心のケアが必要な人ほど、身体の状態にも目を向けてほしい。
整形外科的な痛みとメンタルの関係
理学療法士の経験から言えるのは、
「慢性的な肩こりや腰痛がある人は、心の不調も抱えていることが多い」という事実。
だから、心がしんどい時こそ、体を少し動かすことがとても大切です。
まとめ:自分を守るための「逃げ」は、生き延びるための戦略
- 人間関係やSNSをリセットしたくなるのは、限界のサイン
- 逃げることは「弱さ」ではなく「自分を守る力」
- 少しずつ、話せる相手とだけつながればいい
ぼくは今でも「全部やめた過去」を思い出すと、少し胸が痛みます。
でも、その経験があったからこそ、今の自分があります。
もしあなたも今、限界にいるなら——
「逃げてもいい」と、誰かに言ってもらいたかった言葉を、あなたに贈ります。