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リハビリ職としての葛藤と向き合い方

リハビリ職としての葛藤と向き合い方

「患者がリハビリを辞めたいと言った」──

その言葉に、心が揺れたことはありませんか?

反省や後悔、不安や戸惑い……
私たちリハビリ職が抱えるその感情は、それだけ真剣だった証拠です。

この記事では、そんな葛藤とどう向き合い、心を少しでもやわらかく保つためのヒントをお届けします。


1. 反省・後悔・感情の揺れ

患者の「辞めたい」という言葉には、私たちの心を揺さぶる力があります。

  • もっとできたことがあったかもしれない
  • 信頼されていなかったのでは、と落ち込む
  • 無力感に苛まれる

でも、それらの感情は「関わりたい」と願った証です。

すべてを抱え込まず、いったん棚に置いてみる勇気も、プロとしての大切な一歩です。

感情があるのは、心を込めて向き合った証。
感じることを、どうか責めないでください。


2. リハビリは患者の意思が第一

「リハビリ、去る者追わず」という言葉を、
優しさのある距離感と捉えてみてください。

  1. リハビリは「強制」ではなく「提案」
  2. 選ぶのは患者であり、その意思に寄り添うのが私たち
  3. そっと背中を見守る姿勢も、やさしさのかたち

患者自身の決断を尊重することは、信頼される専門職の姿勢です。

大切な視点:
「追わない」ことは、冷たさではなく尊厳の尊重。
だからこそ、また戻ってきたときに受け入れられる存在でいましょう。

3. 自分を責めすぎず、少しずつ糧に変える

「もっとこうできたのに」と感じることもあるでしょう。

でもそれは、成長しようとしている心の証です。

  • 誰だって最初から完璧じゃない
  • 毎日の小さな経験が、あなたを育てていく

気づける人は、きっと変われる。
そして、変わろうとするあなたを、周りは見ています。


4. 「どうすればよかったか」より「これからどうするか」

答えのない問いにずっと囚われるより、

次に似た場面が来たとき、どう動くかをそっと決めておくだけで、心が軽くなります。

例えば:

  • 選択肢をもう少し具体的に伝えてみよう
  • 「辞めたい」の言葉の奥にある気持ちを聞いてみよう

それだけで、未来の自分が少しだけ優しくなれます。


5. 結論:悩むことは、まっすぐな心の証

私たちは、いつも誰かの人生に関わっています。

だからこそ、悩むのは当たり前

それは、真摯に向き合ったからこそ感じる痛みであり、やさしさのかたちでもあります。

成長は、まっすぐな悩みの中から生まれます。
あなたのその悩みは、次に誰かを救う力になります。

「また明日、笑顔で迎えよう」
その気持ちが、きっと誰かの希望になります。


④まとめ

  • 感情が揺れるのは、真剣に向き合った証拠
  • 患者の意思を尊重することも、優しさの一つ
  • 反省は責める材料ではなく、成長の種
  • 未来に向けた「次の一手」を決めるだけで前に進める
  • 悩むあなたは、もう十分にプロの心を持っている

大丈夫。あなたのやさしさは、誰かの支えになっています。

自分を責めず、少しずつ進んでいきましょう。
そして、あなた自身も大切にしてくださいね。

ABOUT ME
siratama
SIRATAMA(しらたま)です 医療従事者の理学療法士をしています。医療福祉の現場経験が沢山ありますので事業所による働き方や転職についての発信をしています。趣味のピラティスでは資格取得、メタバース分野でも体を動かす健康についても活動中です。多趣味で雑記の記事も投稿中