おはようございます。
理学療法士のしらたま♪です。
介護福祉業界のセラピストの人員不足の悩みは多いと聞きます。以下に人員不足についてまとめてみました。
・人員不足が起きる理由
・人員不足で何が起きるか
・人員不足に対して個人ができること
人員不足で起きている場所
私の印象では、介護保険分野での人員不足が目立つように感じます。私もデイサービス・デイケア・介護老人保健施設・特別養護老人施設・有料老人ホームで仕事をしていましたが、理学療法士の配置は最低限の職員のみで、急な休みは取りにくく、日常業務でも忙しいことが多くありました。
人員不足が起きる理由
・採用する力がない
セラピストだけでなく、介護福祉業界は一人で多人数を見る必要があります。施設によって業種別職員を決められた人数を配置する必要がありますが、最低限配置では現場が回らない場合が多いと言われています。会社側もコストを余分にかけてまで採用する意志がなかったり、難しさがあれば慢性的な人員不足となりやすいです。
・募集をしても人が来ない
いざ、募集をかけて人員を確保しようとしても、人が集まらないことが多いです。介護福祉業界は雇用条件に大きな差があり、給与面、残業の有無など好条件であれば補充は可能ですが、求人票で常に掲載されているところはかなり苦しい経営をされていることが伺えます。こうなると経験者は「ここは入ったらヤバいところだな」と感じてしまうでしょう。
人員不足で何が起きるか
・事故(インシデント・アクシデント)
業務が多く、一人で全ての利用者のリハビリを行い時間内に間に合わせようとすると、どこかでミスが生じます。この小さいミス(インシデント)を繰り返すことで大きなミス(アクシデント)が生じる原因になります。
・離職
体が持たない、精神的に辛いなど少ない人数で仕事を管理し続けていると体に支障をきたします。体に大きな問題を抱えて仕事を辞めてしまうことも考えられます。忙しい為、余裕を持って辞めることができず、体が壊れるまで働いてしまう人が多いです。
人員不足に対して個人ができること
・現場で生じるインシデントシートを書くこと
会社に言葉で「人がいないので増やして欲しい」と言っても会社は補充をしません。「現状で売り上げもあるしコストはかけたくない」という考えなのでしょう。忙しすぎる業務の中で、危険を伴う瞬間もあると思います。人員不足から生じたインシデントレポートを書きましょう。インシデントレポートを書くことで口頭で伝えるより人員不足から生じる現場のリスクを書面で伝えることができます。そしてこの書類は会議などの議題にも上がるため、問題が視覚化されます。
・長期的に見て変わらないようであれば転職を考えるのも手
インシデントレポートを提出しても会社が改善をしない、重大なアクシデントが発生するなどがあれば転職するのも手です。良心的な会社の場合はリスク管理の面からみて直ぐに対応をしてくれますが、そうでない場合は「もっと頑張れ」「現場の知恵だけで対応して」と管理を放棄する会社もみられます。
まとめ
・介護福祉業界の人員不足が目立ち、理学療法士も忙しい業務となっているところがある
・会社のコスト管理と求人から見える雇用状態の悪さにより、人員が確保できない
・人員不足は事故発生や離職の原因となる
・会社が人員不足に対する改善をしない場合は転職がおすすめ