ココロノート処方箋

「食べちゃダメ」が逆効果!?ダイエット成功のカギは“気持ち”との付き合い方

「食べちゃダメ」が逆効果!?ダイエット成功のカギは“気持ち”との付き合い方

ダイエット中に「甘いもの禁止!」「お菓子は絶対ダメ!」と自分に言い聞かせた結果、かえって食べたくなってしまった経験はありませんか?
それ、あなたの意志が弱いからではなく、脳の仕組みによるものかもしれません。

「シロクマ効果」とは?

「シロクマのことは考えないで」と言われると、なぜかシロクマが頭に浮かぶ…。これは心理学でいう「シロクマ効果(皮肉過程理論)」です。
意識的に避けようとするほど、逆にその対象を強く意識してしまうのです。

ダイエット中の「○○を食べちゃダメ」も同じです。

  • 「ポテチ禁止」→ 頭がポテチでいっぱい
  • 「ケーキNG」→ ケーキの誘惑が止まらない

禁止しようとするほど、食べ物への執着が増すという逆効果が起こるのです。

解決法:気持ちはOK、行動を選ぶ

じゃあ、どうすればいいのか?
ポイントはこの考え方です:

「食べたい気持ちはあっていい。でも、食べるかどうかは自分で選べる」

この考え方は、最新の心理療法「ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)」でも使われる方法で、
感情を否定せず、距離を取って行動を選ぶというアプローチです。

実践:効果的な自己会話の例

次のような自己会話を意識すると、衝動に飲まれずにすみます。

🍪 なんとなく食べたくなったとき

  • 「あー、なんか食べたくなってる」
  • 「これ、たぶん退屈だからかも」
  • 「少し手を動かすことしようかな」

😣 ストレスで食べたくなったとき

  • 「イライラしてるから、何か食べたくなってる」
  • 「でも食べても解決しないんだよね」
  • 「深呼吸して、一度リセットしよう」

😔 失敗後の「どうせもういいや」思考

  • 「ちょっと食べすぎたけど、それはよくあること」
  • 「今ここでリセットできる」
  • 「また選びなおせば大丈夫」

衝動に強くなる!3ステップ習慣

以下の3つを意識するだけで、感情に支配されず、冷静な選択ができるようになります。

  1. 気づく:「今、食べたくなってるな」
  2. 受け入れる:「この気持ちは自然なもの」
  3. 選ぶ:「でも、今は食べないことを選ぶ」

この3ステップは、食欲を敵にせず、味方に変えるスキルです。

まとめ:ダイエットは「がまん」じゃなく「選択」

  • 「食べたい気持ち」は悪くない
  • 衝動を観察し、意味を見つけることが大切
  • 行動はいつでも自分で選び直せる

ダイエットは根性ではなく「自分との対話」で続けるもの。
あなたが毎日行う「小さな選択」が、数ヶ月後の体をつくります。

失敗しても大丈夫。やり直す力こそが、ダイエット成功の本質です。

ABOUT ME
siratama
SIRATAMA(しらたま)です 医療従事者の理学療法士をしています。医療福祉の現場経験が沢山ありますので事業所による働き方や転職についての発信をしています。趣味のピラティスでは資格取得、メタバース分野でも体を動かす健康についても活動中です。多趣味で雑記の記事も投稿中