「離職率が高い職場」は本当に悪なのか?理学療法士の視点で語る“本音と建前”の見分け方
「この職場、離職率高いけど大丈夫かな…?」
そう感じたことはありませんか?
求人サイトに書かれている「スキルアップのための円満退職が多いです」という言葉。
でも実際、その裏には“建て前”が隠れていることが少なくありません。
私は理学療法士として多くの職場を経験し、またうつ病を乗り越えて転職を繰り返した中で、「辞める理由の本質」と向き合ってきました。
この記事では、職場の離職理由の本音を見抜く視点を提供します。
転職を考えているあなたにとって、後悔のない選択をするヒントになるはずです。
離職率が高い=悪い職場とは限らない
結論から言えば、離職率そのものよりも「理由」に注目すべきです。
本音と建て前がズレている職場は危険信号
私が経験してきた職場でも、退職理由の多くは以下のように分かれていました:
- 建て前:スキルアップのため、家庭の事情
- 本音:人間関係がつらい、パワハラ、心が壊れそう
特に医療・福祉の世界では、「人間関係のストレス」が離職の最大要因です。
しかし、こうした本音は次の求職者には見えにくいのが現実。
辞めた人の声が「スキルアップ目的だった」とだけ語られると、職場の本質は見えてきません。
在職者や会社側の説明は「推論」である
在職している人が「〇〇さんは前向きな理由で辞めたよ」と言うことがありますが、
それはあくまで推測であり、事実とは限りません。
「本当はメンタルを病んで辞めたけど、それを知らずに“夢を追って旅立った”と思われていた。」
私の知人にもこんなケースがありました。
会社や管理者が本音に耳を傾けていない場合、その語られる理由は信用できません。
離職率が高い職場は「働きにくさ」のシグナル
もちろん、全ての離職がネガティブとは限りません。
でも、私の経験上、本当にいい職場からは、みんな簡単には離れません。
職場の魅力や人間関係、キャリア支援が整っていれば、
スキルアップしたい人も「この職場で頑張ろう」と思えるものです。
つまり「離職率が高い=働きにくさを抱えている」可能性が高いということ。
会社の離職理由に疑問を感じたら、こんな方法で見抜こう
転職先の離職理由について、確認するためのさりげない質問があります。
- 「これまでに退職された方は、どんな理由が多かったですか?」
- 「離職率はどうですか?平均年数は?」
- 「定着している方は、どんな点に満足されていますか?」
このように質問すると、表向きの説明だけでなく、面接担当者の反応から“違和感”がわかることもあります。
一瞬でも「言葉に詰まる」「答えが曖昧」なら要注意です。
転職は「情報戦」。だからこそ、冷静に見抜く目を
私はうつ病を経験したあと、週休3日正社員という道を選びました。
それができたのも、過去の転職で「会社の言葉を鵜呑みにしなかった」からです。
あなたが心身を壊さず、自分らしく働ける場所を見つけるために、
企業の「離職率」や「退職理由」には、ぜひ慎重になってください。
まとめ:離職理由は“数字”より“中身”を見よう
- 離職率の高さより、その「理由」が重要
- 建て前と本音がズレていないか確認を
- 職場の人間関係や対応姿勢に注目を
- 転職前は“質問力”で職場の真実を探ろう
あなたの転職が「失敗しない選択」になることを願っています。
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